昨今の日本を見ていて思うのは、原材料不足や原材料高騰、円安など、いろんな要因が重なって、企業も値上げせざるを得ない状況になっているということです。

その中で企業が取る選択肢は、大きく分けると2つですよね。

・単純に価格を上げる「値上げ」
・具材や数量を減らしつつ、価格は維持する「実質値上げ」

最近は特に、コンビニや飲食店で実質値上げがかなり増えていますよね。

例えば、

・おにぎりの具材が少なくなる
・内容量が減る
・唐揚げ5個入りが4個入りになる

みたいなものです。

企業側としては、やっぱり「値上げした」という印象を強く与えすぎないために、実質値上げを選ぶんだと思います。

例えば、100円のおにぎりが120円になると、金額としては20円しか上がっていないように見えても、割合で見れば20%の値上げですからね。これは消費者にとって結構大きい。

ただ一方で、同じ金額を払っているのに、

「なんか前よりショボくなったな」
「なんかケチくさいな」

と感じさせてしまうと、

「前は良かったのに」

というネガティブな印象にもつながりやすいと思います。

だからといって、「じゃあ全部単純に値上げすればいいのか」というと、それもまた違いますよね。もちろん不満がなくなるわけではありません。

ただ個人的には、実質値上げよりも、いっそ正直に値上げしてもらった方が、まだ納得感はあるかなと思っています。

「ああ、それくらい大変なんだな」
「それくらいコストが上がってるんだな」

と、ある程度共感しやすいからです。

もちろん、値上げ以外の方法もあります。

例えば、大きい企業であれば、

・経費削減
・自動化
・無駄の削減
・オペレーション改善

などでコストを抑えることもできます。

でも、正直そういう努力って、どこの企業もすでにかなりやっていると思うんですよね。限界近くまでやっているところも多いはずです。

その中で、牛丼チェーンやハンバーガーショップなんかは、かなり上手くやっているなと思います。

例えば、

・チーズ
・卵
・明太子ソース

などのトッピングを数十円で追加できたり、

・ポテト
・ナゲット
・ドリンク

をセット販売したり。

つまり、メイン商品だけで利益を取るのではなく、「一緒に買いたくなる空気」を作っているんですよね。

そうすることで、メイン商品以外からも売上を作り、全体の経営を成立させている。

これはかなり上手い設計だと思います。

しかもこのやり方って、消費者側が自分の意思でお金を払ってるんですよ。
だからこそ、誰も不満にならない。

安く済ませたい人は、シンプルな商品だけ買えばいい。
少し贅沢したい人は、トッピングやセットを追加すればいい。

ちゃんと選択肢があるんですよね。

だから個人的には、値上げをするにしても、ただ単純に価格を上げるだけではなく、こういう工夫や設計を考えていけると、払う側も納得感を持ちやすいんじゃないかなと思っています。

そして結局、一番大事なのは「理解」だと思うんです。

消費者側は、

「なぜ値上がりしているのか」
「なぜ今、値上げが増えているのか」

を、ざっくりでも理解すること。

原材料、円安、社会情勢など、背景を少し知るだけでも見え方は変わります。

そして企業側も、誠実に説明すること。

「こういう背景があり、値上げが必要なんです」

とちゃんと伝える。

それだけでも、お互いのストレスはかなり減ると思うんですよね。

値上げした瞬間に叩かれることも減るだろうし、企業側も「どうやって理解してくれる人たちに満足してもらうか」を、もっと前向きに考えやすくなる。

こういう時代だからこそ、企業も消費者も、少し考え方をシフトしていく必要があるのかなと思います。